店長ユカリの日記
スペインの大学 ~私立と国立~
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前回の日記に引き続き、スペインの教育について、今回は大学についてお話したいと思います。
まず、スペインの大学と日本の大学の徹底的な違いは、何が重要かという所です。
日本において大学というのは大学名、つまり、東大、阪大、京大や関関同立といった大学名にブランド価値が主に置かれているのではないでしょうか。
しかし、スペインでは大学名は全く重要ではありません。
マドリッド大学であろうが、サラマンカ大学、グラナダ大学、マラガ大学であろうが、全く同じ価値があります。
つまり、どこの大学出身かというのは問題ではないのです。
では何が重要か?
実はスペインでは国立大学か私立大学か、というのが、まず重大な基準になっています。(ちなみにスペイン国内には 国立大学50校、私立大学27校あります。)
というのも、国立大学と私立大学というのは、学力に天と地ほどの差があるからです。
スペイン人が国立大学に入るためには、全国統一センター試験(La Selectividad)に合格しなくてはいけません。
そこで初めて国立大への入学資格が得られます。
(この試験については後日詳しくお話しします。)
さて、この試験は前期試験と後期試験の2回があるのですが、そのどちらにも合格できなかった人が、仕方がないので入るというのが私立大学になります。
なので、私立大学は “お金さえ積めば入れる、頭の悪い人が行く大学”という認識が少なからずスペインにはあります。
そこで、私立大学には行かず、1年浪人をして専門学校に通いながら、翌年のセンター試験にもう一度備える、という方法が一般的の様です。
では、国立に行けるとなったら、今度は大学名ではなく、“学部”が重要視されます。
何学部出身なのか、医学部なのか、法学部なのか経済なのか。
その点が今後の将来に十分影響してきます。
さて、世間からみると、マドリッド大学の法学部でもグラナダの法学部でも田舎の大学の法学部でも同じであるわけなのですが、
法学部の中でもやはり、法学部生同志では○○大学の法学部の偏差値の方が高いだとかいう細かい競争はあるようです。
ちなみに、田舎の大学が大都市の大学に比べると倍率は低いですが、それは人口比率による影響が十分あります。
結局、なんだかんだといいながら、スペイン人にとって家族は一番重要なので、地元の大学への進学が一番の希望なようです。
よって、
少し遠い大学に決まった学生たちも平日は下宿先にいますが、土日は実家に帰るというのが当たり前、たまった洗濯物をもって帰省し、母親が洗濯をし、また月曜日には大学へ帰っていくというスタイルもまたよくあることのようです。
いかがでしょうか、日本の大学の感覚とは少し違いませんか?
次回はさらに詳しく大学についてお知らせしたいと思います。
スペインの大学を体験しに来ませんか?
国立大学はいつも貴方を歓迎します。
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- 2015.04.21
- 11:13
スペインの教育制度
この度、受験勉強を経て、晴れてスペインのマラガ国立大学に入学しましたので、ここに報告させていただきます。
又、長い間店長日記を更新できなかったことをお詫びします。
今日は 現地の声とともにスペインの教育制度について少しお話したいと思います。
スペインの義務教育は初等教育の6年間、中等教育4年間の全部で10年間です。
この義務教育を終了した割合は51%で半数の国民であり欧州では比較的低い数字。
(ドイツ85%、英国73%、フランス69%、イタリア54%でありポルトガルは28%と更に低い。)
高等教育(大学)への進学率も29%に留まっているのが現状です。
国の半分の人口は中卒なわけですから、中卒という言葉はこの国ではなんともない比較的普通なことのようです。
さらに、ここでは 日本のように毎年エスカレーター式に学年が上がるわけではありません。
頭の悪い学生は もう1度その学年を“1年間やり直し“という制度をとっていますから、
例えば小学校3年生を2回しただとか、中学1年生を2回して卒業したとかいう人が沢山いるわけです。
私が聞いた例では 小学校を3年間余分にかけて卒業したというのがありました。
よって、事実上義務教育は10年以上、中卒の学力を身に着けるまでということになります。
一方 、大学に行く家庭の子はエリートなわけですから、子供達には期待も大きく、
“学生の本分は勉強“という観念が強く、
大学生がバイトをするなんてとんでもない、
勉強をないがしろにするなんて!親は何をさせているんだ!という風潮があるようです。
しかし、ここ最近は不況で家庭の苦しい家計は、仕方なしに子にバイトをさせているようですが、
そのような場合は 学生はバイト
とは言わず親戚の手伝いなどと少しごまかした言い方をしたりしている人もいるようです。
私がスペインにきた当初はそんなことは何も知らず、大学生活はどう?という質問に対し、
「学生しながらバイト2つしているよ」などと返答していました。
今考えると、スペイン人達の「へぇ。。。」という反応はマイナスな方にとらえられていたのでしょう。
きっと”大学行ってるのにあまり勉強できていない人”のレッテルが張られていたのかもしれません。
無知というのは恐ろしいことですね。もしくは 知らぬが仏なのかもしれません。
さて、次回は大学への入学方法について話たいと思います。
スペインを知りに、体験しに来ませんか?
地中海はいつも貴方を待っています。
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- 2015.04.21
- 11:11
ギリシャ神話の王女
半年前、1ユーロあたり約115円だっだのは、みなさんの記憶にも新しいでしょう。
しかし今日では 1ユーロ=130円という現状です。
こちらで生活している私にとっては頭が痛いことこの上ない。
節約生活にはげまなければ!と思う最近です。
お金といえば、
昨日、街で新5ユーロ札にお目にかかったので皆さんに報告しようと思います。
ここEU諸国では
この度、2013年5月2日から5ユーロ札が新しく生まれ変わりました。
実は お恥ずかしながらここ半年ほど受験勉強でテレビもろくにみなかった私は、
外部からの情報がなく、新札導入から1か月たった昨日まで、新しい5ユーロ札導入にまったく気がつきませんでした。
そして昨日、街のマクドナルドで友達とお昼を食べたときに
初めて新5ユーロ札でおつりをもらい、大変驚いたという次第です。
まさに、びっくり仰天というやつですね。
あれっ?これ何かちがう! ( ̄□ ̄;)!!
友人のスペイン人が店員さんに確認、「新しくなったのよ」の
一言に茫然としました。
見た目はまったくのおもちゃのようです、
あえて言えばゲームでつかう偽札のようです。
みなさんはどう思われますか?
現在 新札
私はてっきりマリア様かと思いましたが、
ヨーロッパの語源になったエウロパ(ギリシャ神話の王女)の
肖像画を使っているとのこと。
**ニュースより抜粋******************
新ユーロ紙幣を発表-ギリシャ神話の王女の肖像採用
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、セキュリティ改善のため、
ギリシャ神話の絵柄を使った新しいデザインのユーロ紙幣を
発表した。
新ユーロ紙幣には、ギリシャ神話の主神ゼウスに拉致された
フェニキアの王女で、ヨーロッパ大陸の語源となった「エウロパ」
の肖像が採用された。
新紙幣は5月の5ユーロ(約500円)札を皮切りに、
数年かけて導入されることを明らかにした。中央銀行は通常、
セキュリティ改善や偽造防止のため、定期的に紙幣のデザインを刷新する。
現在のユーロ紙幣には透かし部分に建築物の絵が使われている。
建築物の代わりに人の顔を使うと、偽造が一段と難しくなるとみられている。
ドラギ総裁は、「肖像は昔から世界中で紙幣に採用されており、調査では人は顔を忘れない傾向にあることが示されている」と
指摘した上で、「ユーロの新しい顔として、エウロパより適任の人物がいるだろうか」と述べた。
ECBによると、10年前に流通が始まった現在の紙幣は、
当初は新紙幣とともに流通するが、徐々に回収され、
最終的には法定通貨ではなくなる。「これが起こる期日は
十分に余裕をもって発表される」という。ただ、旧紙幣は永久に
価値を維持し、ユーロシステムの中銀でいつでも交換できる。
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新しいユーロ札エウロパを見に、使いにきませんか?
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P.S.あんまりデザイン変わってない、変えるならもっと変えてよ!と思うのは私だけでしょうか。。。
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- 2015.04.21
- 11:11
紫の小道より
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南アンダルシア 第二の都市マラガ、ここには豊かな自然と観光都市としてのにぎわいがここにはあります。
さわやかなそよ風、
生い茂る緑、
咲き乱れる色とりどりの花々、
そして青く澄んだ地中海。
ここはまさにアンダルシアを代表する地中海の観光都市です。
今の季節、街路樹の紫の花々が咲き乱れています。
花の名前は ジャカランダ jacaranda
この花は世界三大花木(ホウオウボク、カエンボク、ジャカランダ)のひとつで、
なんでも日本ではジャカランダ群生林があるのは宮崎県日南市だけだとのことです。
開花時期は5月の下旬頃から6月末頃まで青紫色の花を咲かせます。
青紫色のジャカランダの花言葉は
『 栄光と名誉 』
なんとも高貴な栄光の紫の花なのです。
まるで紫の桜並木を歩いているような神秘的な景色です。
P.S. なかなか写真を載せる操作は大変でした(笑)初の日記だから仕方ないですね。
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- 2015.04.21
- 11:34